応用
バクチオールは、バクチオールの種子から単離されるモノテルペンフェノール化合物の一種です。レスベラトロールに構造が類似し、レチノール(ビタミンA)と似た効果がありますが、光安定性においてはレチノールよりも優れており、抗炎症作用、抗菌作用、ニキビ、美白作用も有します。
オイルコントロール
バクチオールにはエストロゲンに似た作用があり、5α還元酵素の生成を阻害することで皮脂の分泌を抑制し、皮脂を抑制する効果があります。
抗酸化
バクチオールはビタミンEよりも強力な脂溶性抗酸化物質として、皮脂の過酸化を防ぎ、毛包の過剰な角質化を効果的に防ぎます。
抗菌
バクチオールは、皮膚表面のプロピオニバクテリウム・アクネス、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、カンジダ・アルビカンスなどの細菌・真菌に対して優れた阻害効果を有します。さらに、サリチル酸と併用することで、プロピオニバクテリウム・アクネスの阻害に相乗効果をもたらし、1+1>2のニキビ治療効果をもたらします。
ホワイトニング
低濃度域では、バクチオールはアルブチンよりもチロシナーゼ阻害効果が高く、効果的な美白成分です。
抗炎症
バクチオールは、シクロオキシゲナーゼCOX-1、COX-2の活性、誘導性一酸化窒素合成酵素遺伝子の発現、ロイコトリエンB4およびトロンボキサンB2の形成などを効果的に阻害し、多方向からの炎症を抑制し、媒体の放出は抗炎症効果をもたらします。